欣浄寺開基500年法要 表白より

敬って大慈大悲の阿弥陀如来の御前に申し上げます。本日ここに十三日講ご寺院の参集を得て、門信徒の皆さまと共に欣浄寺開基五百年法要をお勤めいたします。
 当山の由来をたずねますと、大安町片樋教楽寺第三世住職釋祐善、道場なき人々の懇願により北大社に一宇を建立されました。翌年川南の人々の川越の困難なことを思われ南大社村に移られ念仏の道場を開かれました。以来お念仏のみ教えを大切に受けとめ伝えてくださいました先人のご遺徳により、本日の開基五百年法要を迎えることができました。
 今参集していますこの本堂は明治十四年に再建されました。この度百三十六年前の建立当時からの願いでありました内陣のお荘厳が相整い、本日の法要をお勤めすることができますのもご懇念をお運びくださいました門信徒並びに有縁の皆さまのおかげであります。
 この念仏の道場を大切にお護りするとともに、様々な工夫を重ねながらお念仏のみ教えを受け継いでくださいました歴代住職ご門徒お同行のみ心を汲みつつ、おみ法の灯を絶やさぬように務めますことを、欣浄寺釋玲成、謹んで申し上げます。』